有限会社萩原溶接工業
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個人事業と異なるマネージメントや、チーム・コミニュケーションが溶接専門事業者の強みだと考えます。
自社工場では試験や実験、技術練度向上にも努めています。
2008年に始まり2012年開業した東京スカイツリー®︎は計画期間を含めると実に15年の月日を費やしたプロジェクトでした。特徴的な外観は、主要部分が鉄骨ではなく鋼管を溶接して組み上がっています。電波塔として高くなければならない、耐震性は最高のレベルになければならない。さらに、限られた敷地内に軽量化も実現しなければならない。そこには新開発の鋼材や溶接技術の様々な試験、高所でのジョイント溶接、外観を保つビード技術など、様々な未知のファクターが複雑に絡んでいました。 課せられた溶接精度も、一般建築物とは桁違いの高いものでしたが、得られた経験は、以降の現場に確実に生かされています。
溶接は決まった形の金属と金属をつなぎ合わせるのではありません。 建造物は必ず立地や環境・環境事情ありきで設計されています。そのため場合によっては、発想の転換が必要になってきます。ある現場は、建物の空間をできるだけ広くとるために、支柱を少なくし、柱間をつなぐ梁をトラス構造(上下の梁を斜材で構成)にする必要がありました。これは鉄骨重量の軽減と鉄骨自体の強度確保を両立させるという難しいテーマです。実際には垂直加重に対して、せん断面積を考慮し、ひし形断面にして施工する事で解決させています。また施工も高所での作業であったため、技術面だけでなく、安全面でも神経を使う現場でした。
弊社工場における現場溶接技量試験